トランスポータ昇降リフト 修理
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トランスポータ-で使用していた昇降リフトがだんだん上がらなくなって困ってるので修理できないか?
と相談をうけ、このリフトが非常に便利に使えるので修理をしてほしいとの事でした。
話を聞くと、以前にもこの症状が出て一度修理には出したそうなのですが同じ様な症状が出来てきたそうです。
故障の原因を探るべく、車載状態で感にチェックを行います。,
昇降ボタンを操作するとポンプは作動しリフトも途中までは上がって来ますが
保持する事が出来ず、オイルリターンからオイルが漏れて吹き出してしまってます。
通常、このホースからはオイルが流れないのですが、、、、、
この状況をみて、ポンプ自体は問題なく作動しているので、シリンダー内のパッキン等に
原因があると判断し、車体から外し工場内にて点検・作業します。
作業台にセットし各部をチェックしていきます。
アームに貼られたステッカーを見るとアメリカ製の様です。
ポンプは正常に作動を確認できたので、次にシリンダーをを外します。
付属している油圧ホースやリターンホースの取り出しを外しシリンダーを分解していきます。
ですが、初めてのシリンダーで見た事のないアッパー形状だったので分解するのに苦戦しましたが
仕組みが分かり分解できました。
分解したシリンダーをチェックしていきます。
仕様書など無いので、各部寸法測定しながら摩耗・変形等のチェックをしていきます。
シリンダーがチェック出来たので、次にピストンをチェックしていきます
ピストンはアルミ製でパッキンが1個の仕様でした。そのパッキンをチェックをすると
1本はムシレが全体に見られ、もう一本のシリンダーの方はムシレが酷く、今にも切れかけの状態でした。
この状況から、パッキンからオイルがリークしていた事が今回の故障の原因と判断しました。
破損したパッキンを交換するのですが、ピストンの寸法を測定するとインチサイズでした
インチサイズのパッキンを入手するのに時間が掛かります。
ピストンにも摺動傷が多く見られるので一般流通し入手が容易なOリングが使用出来る様に
ピストンを自社にてワンオフ製作する事になりました。
当社には各種工作機械が有りますので、このような修理の際に入手が困難なパーツや
ワンオフパーツ製作にも対応可能です。
左側が元のピストンで右側が新たに製作したピストンになります
元のピストンには摺動傷が多くみられたので、対策として新たに製作するピストンには
ウェアリングを使用出来る様にし、パッキンは今後のメンテナンス時に入手が容易な
Oリング+バックアップリングを使用できるように設計し製作しました。
オイルリターンホースの取出しも損傷が激しく漏れが発生していたので交換します。
市販品にフィットするものが見つからず、小径ホースがつなげる様に改造し使用しました。
シリンダー内をフレックスホーンにてホーニングし、内面を整えロッドの小傷を修正した後に
シリンダーを組立ます。
スイッチが剥きだしになっていたので
スイッチボックスに固定プレートを製作し
スムーズに操作が出来るようにしました。
各パーツの修理を終え組付け
作動チックを行い、動きに問題ないか入念にチェックを行います。
問題なくチェックが終了したので、車輛へ取付ていきます。
車両に取り付けた後に、実際に作動させ最終チェック後に完成になります
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